アラフォー主婦、     ときどき受験生

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破産者マップが閉鎖されたけど…

少し前のことですが、「破産者マップ」というサイトが閉鎖されましたね。

 

【破産者マップ】

Googleマップ上にピンが立てられ、破産した人の住所氏名が可視化されたもの。

大島てるの破産者版ともいわれていた。

 

 

各方面から批判され、問題視されていた同サイト。ついに行政指導があったようで、それが直接的な理由かはわかりませんが、閉鎖されました。

 

私もあれはかなり悪意のあるサイトだと思っていて、少しでも広めたくなかったので、このブログにもその存在は書きませんでした。

(ほとんど読まれていないブログですが笑)

 

 

サイト管理者は、

 

「あくまで官報という誰でも情報を得られる媒体を見やすくしただけ」

 

「マップを見て近所に困っている人がいたら助けてあげられる」

 

 

などと言ってましたが、破産&官報の趣旨をはき違えています。

 

 

破産は、借金苦でどうにもならないところから、もう一度人生やり直すチャンスをもらうための唯一の命綱です。

自殺や犯罪に手を染める人、夜逃げをする人を減らすことができる法律です。

 

借金がなくなってもネットでさらされてしまったら、仕事を失ったり、危険な道を選んでしまう人もいるかもしれません。

 

法律で認められた手続きとはいえ、まだまだ社会的にネガティブなイメージが根強く、周囲にばれたくない人がほとんどで、それがネットで簡単に調べられる事態になると、破産者の子供がいじめられたり、家族が会社で肩身の狭い思いをしたり、悪影響は容易に想像できます。

 

 

また官報は、一定期間破産者の住所氏名を公開し、その間に債権者が異議申立をできるようにするためのものであって、いつでも誰でも簡単に見られる情報という意図で掲載されているわけではありません。

 

たしかに、過去の破産者を調べようとすれば情報は手に入ります。

 

だからといって、それを勝手に転載していいのとは訳が違います。

(実際に個人情報保護法に違反してる可能性があるもよう)

 

そして、明らかに当事者やその家族にとってネガティブな情報にもかかわらず簡単に検索できるようにしたことは、度を超えた悪質なイタズラ、もはや犯罪といっても過言ではありません。

 

ましてや破産者は犯罪者ではありません。(破産者というのも、本当は破産手続中だけの呼び名です。)

 

 

興奮して長文書いてしまいましたが…

 

 

今回、依頼者さんのたれ込みで破産者マップの存在を知り、これは氷山の一角というか、新たなネット社会の問題点が浮き彫りになったような気がして、怖くなりました。

 

また、息子が大人になったときにどんな世の中になっているのか、心配になりました。

 

以上です。